no.7 マラリアは怖い
一説によると、世界で一番人間を殺しているといわれる『蚊』
それは蚊を媒体として様々な病気が伝染するからです。
マラリアもその一つ、日本ではマラリアは撲滅しましたが、途上国ではまだまだ発生数の多い病気です。もちろんカメルーンでは日常のごとく、マラリア感染はあります。しかも死亡率が高い熱帯性マラリアが流行しています。子供やお年寄りなど抵抗力が弱い人は亡くなります。カメルーン人の死亡原因の上位は、病気だと思います。マラリアもその一つの要因。ただ、僕がいた時にはエボラ事件もあり、ちょっとヒヤヒヤしたことも覚えています。
協力隊ではどうなの?
青年海外協力隊は色んな面で守られているため、死亡例というのは少ないですが、死亡状況で一番多いのは交通事故。滅多なことで病気で死ぬことはありません。
しかし、僕がカメルーンにいた2年間で2人マラリアにかかっていました。それは、もー、悲惨です。発症してすぐに40℃近くの高熱。事前に渡されている応急薬を飲んでも1週間は高熱。食事がまともにとれるようになるのも2週間以上かかり、体力が回復するのに1か月。2年間の限られた活動期間の1か月も奪われるのは本当に悲しいです。
ただ、熱帯性マラリアは応急処置がなかったら、ほぼ死ぬといわれていて、守られている協力隊が死亡することはほとんどありません。しかし、一歩処置が遅れれば命の保証ができない病気です。
本当になりたくありません。
マラリア対策として
蚊よけスプレー
蚊に刺されないために、まずは蚊よけです。
日本には売っていないような強力なもの。薬局で買えます。黒い方は匂いが強烈で、蚊が寄ってくる気配がありません。
次に蚊帳
日本ではあまり見ることは無くなりましたが、協力隊には全員蚊帳が支給されます。
蚊帳の中は、カメルーンで唯一の安心スポットです。天使に包まれている安心感があります。
ちなみに僕は今の日本の生活でも蚊帳を使っています。命に関わる病気の無い日本の蚊でも刺されると睡眠の邪魔になるので、蚊帳は本当におススメです。
マラリアにも耐性ができる?
ただ、カメルーンに生活している中で、カメルーン人がマラリアになったということをよく聞く。
しかし、その本人はあまりしんどそうでない。
そこで、ある協力隊隊員が配られているマラリアの検査キットをその彼に使ったそうだ。その結果陽性。本当にマラリアにかかっていたようだ。ただ当の本人はちょっとしんどい風邪って感じで命の危険はないと言っていたそうだ。
僕の村の人も、よく「自分はマラリアだ」と言っているが、それは本当なのかもしれない。
小さなころから色んな病気にさらされてきたら、免疫力って強くなるんだな。
たぶん、今の日本人や西洋医学にどっぷりの人種は、免疫力が弱くなっているだろうなっと感じました。
本当にカメルーン人はタフです。